光造形法ではその素材は紫外線硬化樹脂である.部品の機械的な強度を向上させるために,本申請者らはこれまで,紫外線硬化樹脂にウィスカーや短繊維を混合してきた.しかし,この方法によって製作された造形物は短繊維と短繊維の間が樹脂であるため,短繊維が元来,有している強度ほどは造形物の機械的な強度は向上しなかった.造形物の強度を向上させるために造形物の端から端までの長さを有する炭素繊維で,造形物の形状に沿って製作する方法を開発することを目的とした.本研究ではレーザビームパワーやレーザビームの描画速度や樹脂の塗布厚さなどの製作条件を検討した.これらの検討結果をもとにいくつかの構造物を製作した.
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