大量生産される樹脂製品は,射出成形機と金型による射出成形法が用いられ,射出成形機では樹脂を溶融・可塑化させて金型に射出・充填し,金型はこれを冷却・固化させて所望の製品を得る.本研究では,産業用3Dプリンタにより金型に通気特性を付与し,成形時における溶融・可塑化および射出・充填に消費されるエネルギーを削減可能とする低エネルギーでの成形を検討した.その結果,より低エネルギーでの成形などが可能性であることを確認した.この成果は,射出成形法で消費される莫大なエネルギーの一部を削減することで,温室効果ガス排出低減への寄与と低炭素社会の実現へ貢献できると考えている.
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