上記研究に関し次の3課題に取り組んだ。①複合入力を考慮できるモデルへの拡張、②接地圧分布,接触面の粗さの摩擦係数への影響の検討、③開発モデルを用いて改良手法を提案。第一の課題では、予測した入力の時刻歴データを入力の頻度分布に変換する手法を開発した。第二の課題では、Archardの多重接触理論を用いて路面の複雑性による摩擦係数の接触圧力依存性を定性的に評価できることを実験的に確認した。第三の課題では、任意の路面での複合入力下の解析的摩耗モデルを開発し摩耗エネルギを予測した。本モデルを用いてタイヤ偏摩耗改善への設計要因の寄与解析を行った。その結論は従来知見と合致しておりモデルの有効性が確認された。
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