福島第一原発の廃炉におけるロードマップには、切削装置によりデブリを小さく加工しロボットハンドで取り出す構想が記載されている。原子炉格納容器内の詳細な状況は現在不明であるが、原子炉容器内の様々な構成部材が溶解し固まった複雑な構成材料がデブリとなっていると考えられる。したがって、デブリの効率的な回収を考えた場合、デブリの材質、大きさ及び形状を考え、様々な加工機械を用い、その加工法に合った加工条件のもとで加工を行う必要がある。また、加工環境は高い放射線のため電子回路を伴う制御装置を設置することは難しいと考えられるため、機械要素のみで構成される新しい加工装置の開発を行った。
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