一般的な歯車は自由度が1であるのに対して本研究の球体歯車は多自由度を有する.そのため,従来では歯車を複数個組み合わせて多自由度とした構成部分へ適用することによって,構造が簡単かつ低コストで構成することができる.さらに,小型かつチタン製とすれば医療分野などにも適用できる.球体歯車対とした位置決め装置を構築し,軸交差角度の変化がバックラッシ量や伝達効率などに及ぼす影響を具体的に明らかにしたことにより,今後の球体歯車の設計の参考とすることができる.これらのように,本成果を通じて従来に無い歯車伝達機構を提案することができた.
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