液滴列の照射による形成液膜について調査を行った。その結果、液滴列を照射することで、同流量の液ジェットと比較してより低流量のものから跳水が観察され、さらにより大きな跳水直径となるなど、異なる液膜構造が明らかになった。 次にこの液滴列を先端の封じられた微細孔へと照射したところ、液体の侵入が促進されることが明らかになった。その侵入プロセスを高速度観察した結果、まず、液滴衝突時に微細孔内の気柱が振動し、この振動によって液滴が生成され、その液滴が堆積することで気柱が分裂した。その後、液滴衝突時の発生圧力によってこの過程が繰り返されることで気体が排出されることが示された。
|