本研究は,強毒性鳥インフルエンザパンデミック時の被害を最小限に抑えるため,その主となる感染ルートである飛沫核感染において,感染メカニズムの解明と予防策を流体力学的観点から追究することを目的としてる.具体的には気流計算にウイルス学に基づくパラメータおよび周辺環境の詳細な情報を取り込むことで,高い精度でのウイルスの振る舞いを捉えてきた.本研究では室内気流を制御することでその感染率の低下を狙う流体工学ワクチンの開発に注力した.さらに室内流と気道流を連続的に計算する手法については,境界部の接続も含め概ね完成させることができた.
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