細管における伝熱特性は,管内における冷媒の流動様式変化と壁面付近形成する液膜厚さおよびその乱れに密接な関係がある.その液膜の挙動の高時間,空間解像度での把握は極めて重要である.従来のレーザー共焦点変形計法は高精度,高時間的な解像度の計測が可能だが、空間的な分布をとらえることができない.レーザー干渉法用いた液膜の空間分布を精度良く検出手法が知られているが,液膜の絶対値の情報が直接得られないため,別の手法を併用するか,過熱領域から推算する必要がある.本提案手法は,簡易な半導体レーザーを用いて,高時間,空間解像度での液膜挙動の非接触計測が可能であるため,広い範囲での適用は期待される.
|