海底資源の探査において,海底堆積物に含まれる物質の同定を現地で行うための装置開発を目的として,1MPaに加圧した純水ならびに海水を模擬した3wt%のNaCl水溶液中で高電圧パルス放電を発生し,分光器を用いて発光スペクトルの測定等を行った.純水中での発光スペクトルには2つの連続スペクトルが測定された.また,海底堆積物を模擬した酸化金属粉末に放電を接した際の発光スペクトルに,粉末中の金属の発光がみられ,本手法の有効性を示すことができた.海水中での放電実験では,放電を起こす電極を,電気分解で生成した水素で覆うことにより放電を可能にした.放電は一方の電極先端と液面の間で発生した.
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