本研究では、次代の省エネルギー・低炭素化社会の実現を大きく牽引するパワーエレクトロニクスの冷却技術を開発するため、一方向性ユニポーラス型ヒートシンクの飽和プール沸騰および流動沸騰特性を評価する。まず機械加工によって製作されたユニポーラス体をグルーブ伝熱面に設置して流動沸騰試験を実施し、従来技術よりも低いポンプ動力で1000W/cm2に迫る冷却性能を実証した。飽和プール沸騰試験では、機械加工により沸騰伝熱面を製作し、限界熱流束300W/cm2が達成可能であることを実証し、ユニポーラス上部から自発的に液が供給されていることを明らかにした。
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