リニアガイドウェイは,摩擦が小さくスティックスリップが起こらないとこれまではいわれてきた.しかし,近年における,機械の運転条件の多様化に伴って,運転中にリニアガイドウェイの摩擦が急激に増加するいわゆるスティッキングが発生することが明らかになり,その発生機構の解明と低減が産業界から強く求められてきた. 本研究は,スティッキングの研究を初めて行ったものであり,その発生機構を解明した点に学術的な意義がある.また,変形しやすいキャリッジを用いることで,スティッキングが低減できることを実証し,産業界からの要請に対応できた点に社会的な意義がある.
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