弾性表面波(SAW)を用いた乾式粒子のマイクロマニピュレーション技術を確立するため,今まで不可能であった絶縁体粉のSAWアクチュエータによる輸送について検討した。その結果,SAWアクチュエータを傾斜,つまり重力を利用することで絶縁体粉を輸送できることがわかった。そして,実用化を考慮し,この傾斜させたSAWアクチュエータにホッパーを取り付けて小型フィーダーを作製した。そして,このSAWフィーダーを用いれば絶縁体粉を数mgで切り出せることがわかった。更に,SAWアクチュエータの応用を検討したところ,SAWには液体攪拌と温度上昇の能力があるため,電気化学分析の分野で利用できることがわかった。
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