本研究によってロボットは,侵入者に関する事前情報がなくとも学習を通じて侵入傾向を特定し,その度合いに応じた警備が可能となる.これは,侵入傾向が顕著な場所を重点的に,そうでない場所を一様に,ロボットが警備することを示している.これらは現在,大手警備会社がロボットをターゲットに取り組んでいる研究を先行した内容となっており,本研究成果が与える社会的なインパクトは大きい. 本ロボットシステムは,建物だけでなく,町(街)の安全,すなわち犯罪の抑止にも貢献できるものと期待できる.治安や安全に関する問題の解決は,全世界規模での課題であり,本研究成果はロボティクスの平和利用として,高い波及効果が見込まれる.
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