研究成果の概要 |
本研究では,提案する T-type NPC インバータを使用して単相電力脈動補償を行う制御法を開発して実験検証した。その結果, 単相脈動補償を行わない制御法と比べて, 同じコンデンサ容量において単相脈動補償を行った場合, 直流部の脈動成分を低減できることを実機検証より確認した。従来の制御法と比較して直流リンクに生じる電源周波数の2倍成分を 6 5 %低減できることを確認した。実験装置による変換効率は約 400W出力において85%であった。本研究成果により提案システムと提案制御法が,太陽光発電などを用いる系統連系インバータ装置の小型軽量化,長寿命化において有効な方式であることが明らかになった。
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