本研究では,トラクションモータ用途として,電流重畳可変磁束リラクタンスモータ(CSVFRM)とスイッチトリラクタンスモータ(SRM)の比較を実施した.CSVFRMはSRMよりトルク密度が高く,トルクリップルが低いことが明らかになった.しかし,電磁振動面では,CSVFRMの基本の電磁力モードがSRMより小さいため,共振点が低くなり,騒音が大きくなる傾向があることがわかった.これを解決するため,4相駆動のCSVFRMを提案し,トルク密度は6相駆動のCSVFRMより低くなったがSRMよりは高く,騒音は低減できたが依然としてSRMよりは大きかった.
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