研究課題
本研究は,再生可能エネルギーや電気自動車,多様化している負荷などの電力系統への大量導入により,益々複雑化している配電ネットワークにおいて,不確定要素が多く未だ解決されていない高調波の伝搬や拡大現象の解析,ならびに,高調波発生源の推定手法の確立および高調波抑制手法の開発を目指すものである。本目的達成のために,模擬配電系統実験設備を拡大構築し,実験および数値計算シミュレーションの両面から高調波に関する様々な解析・検証と開発を行う。平成30年度は,高圧系統における高調波伝搬・拡大現象の解析および発生源推定について,解析ツールを用いたシミュレーションを行い,高調波の発生源推定手法の妥当性を検証した。また,アクティブフィルタやアクティブフィルタ機能を付加したパワーコンディショナによる配電系統における高調波抑制手法を開発し,シミュレーションにより有用性を検証した。平成28年度に構築した複数の高調波発生源を有する模擬配電系統実験設備を用いて,高調波抑制手法の有用性について実験の面からも検証した。得られた研究成果は,平成30年5月開催のIEEE PES ICHQP2018 (18th International Conference on Harmonics and Quality of Power),ICEE2018 (24th International Conference on Electrical Engineering),9月開催の電気学会電力・エネルギー部門大会,および電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会において発表を行った。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)
Journal of International Council on Electrical Engineering
巻: 未定 ページ: 未定
IEEE Xplore, IEEE PES 18th International Conference on Harmonics and Quality of Power
巻: 41 ページ: -
10.1109/ICHQP.2018.8378837