本研究では,EV/HEV向けの新しいトラクションモータとして,高価な永久磁石を使用しない磁束変調同期モータを検討した。主な結果は,次のとおりである。(1)突極形の回転子にオフセットを設けると,逆起電力に含まれる高調波成分が抑制され,コギングトルク及びトルク脈動が低減できる。(2)回転子を従来の突極形からフラックスバリア形あるいはセグメント形に変更しても,トルク密度はほとんど変わらない。(3)外転型の構成では,内転型の構成に比べて高いトルクが得られる。加えて,外転型の構成することで,固定子分割型の構成とほぼ同じトルク密度を得ながら,損失を低減し,効率が向上できる。
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