近年,海洋国家である我が国では洋上太陽光発電,洋上風力発電等,海から得る自然エネルギーの利用法が模索されてきている。洋上で得られたエネルギーを効率よく電力消費地へ送電できる手法として直流送電がある。しかし,CVケーブル(海底ケーブル)に直流電圧を印加すると絶縁体内に空間電荷が蓄積し絶縁破壊を引き起こすため,低周波交流送電を提案した。66kV送電で30MVA容量の海底ケーブルを使用する場合,4多重のインバータでキャリア周波数が1.5kHzとするのがバランスの取れた設計になることがわかった。変圧器は大型化するが,その大きさの概略と巻き線数,鉄心の断面積等を算出する設計法を確立した。
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