研究課題
基盤研究(C)
デジタルコヒーレント光伝送技術のさらなる発展を目指し、偏波を信号空間として捉え、この空間を利用して多次元化を実現し、さらに変調信号点を選択することにより、位相・振幅の信号間ユークリッド距離を拡大する多次元符号化光変調方式の高度化に取り組んだ。複数の多次元光変調信号方式にBICM-IDという符号化変調方式に適用し、デジタルコヒーレント光伝送における伝送評価を行った結果を、論文3件、学会発表7件として外部発表を行った。
光通信
今回取り組んだ多次元符号化光変調方式の高度化は、2010年代初めに登場したデジタルコヒーレント光通信技術を利用し、無線伝送分野でも研究が進んでいる情報理論に基づく符号化変調方式を、光ファイバ通信特有の条件を考慮して応用を試みる点に大きな学術的意義がある。今回得られた成果は、近年のインターネットを介した動画や音楽などの大容量コンテンツの普及に伴い、益々重要性を増している光通信ネットワークの超高速化・大容量化のための基盤技術を提供する。