研究課題
本研究は、情報通信ネットワーク、照明ネットワーク、信号現示ネットワークを統合する光無線通信ネットワークシステムに着目する。特に、屋内外をシームレスにつなぐ『疑似雑音符号系列による知的照明光通信ネットワーク』を創出する。平成30年度は『総合評価検討段階』であり、平成28年度の「基礎的性能検討段階」、平成29年度の「高信頼化性能検討段階」に引き続き次の成果を得ている。[1] 疑似雑音符号系列として、拡張プライム符号と変形擬直交M系列を採用することにより、(I)照明機能・調光制御機能、(II)通信機能、(III)測位機能、(IV)物理的セキュリティ機能、を実現できる可能性があることを明らかにした。[2] 疑似雑音符号による可変Nパラレルコードシフトキーイング(VN-CSK)システムの測位法として、3点測位法と光フィンガープリント法が実現できることを明らかにした。[3] VN-CSKシステムの物理的セキュリティ機能として、視覚復号型秘密分散法を利用できることを示した。視覚復号型秘密分散法をそのまま適用してしまうと、0信号が連続してしまい照明機能が損なわれてしまう。そのため、0と1の等分化を、0信号と1信号をランダム選択ではなく、直交M系列による選択に修正することにより実現した。[4] 情報ビットをパルス位置変調し、パリティビットをオンオフ変調するターボ符号を構築し、シンチレーションや背景光雑音に耐性を強化した。さらに、その考案ターボ符号の信号構成に着目した同期法を考案した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 9件、 招待講演 1件)
IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E101.A ページ: 2352~2358
10.1587/transfun.E101.A.2352