情報通信産業は二十一世紀の基幹産業であるが、無線通信技術の開発においては、無線周波数資源の枯渇という重大な問題を抱えている。これらの問題に対し、畳み込み拡散多重接続(CS-CDMA: convolutional spreading coded division multiple access)通信方式は、高い無線周波数利用効率を実現できることで、注目されているが、実用では拡散演算の複雑度が高いとの問題点がある。本研究では、CS-CDMAの拡散演算を高速に実現できるシフトレジスターと高速フーリエ/アダマール変換に基づいた実装アーキテクチャーを設計し、拡散演算の計算量を大幅に削減した。
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