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2019 年度 実績報告書

航空需要に対応する海上設置型ローカライザの設置条件関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K06364
研究機関青森大学

研究代表者

中田 和一  青森大学, 薬学部, 教授 (00244898)

研究分担者 田嶋 裕久  国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 電子航法研究所, 研究員 (10392763)
本田 純一  国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 電子航法研究所, 研究員 (10643348)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードローカライザシステム / 幾何光学回折理論 / 物理光学法 / モーメント法 / スケールモデル
研究実績の概要

海上設置型ローカライザ(LOC)のスケールモデルシステム(1/87スケール)を用いた電波伝搬実験用の電波暗室の構築を終了した。カウンターポイズ(CP)上に設置されたローカライザスケールモデルアンテナを暗室に配置し、その前方領域に模擬海面および模擬滑走路(RW)を設け、アンテナ前方CP領域面積、CPとRW端までの海面領域面積、海面高による遠方放射特性について測定実験を行い理論解析(幾何光学回折理論、物理光学法を組み合わせたハイブリッド解析法)結果と照合した。
CPエッジ回折を考慮したLOCアンテナの海面高に対する垂直及び水平放射特性の変化はディレクショナル系、サイドバンド系共に、解析結果とも良好に一致し、さらに前方滑走路端のエッジ回折を幾何光学回折理論(UTD)で解析した結果、垂直面特性の高仰角側で電界のリプルを作り、RWが遠方に位置するのに伴ってリプル振動の角度に伴う変動周期が小さくなる特徴が見られ、実験結果でも同様の特性を示すことが確認された。また、LOC海面領域からの散乱波解析は物理光学法により反射波を求めており、海面高、海面領域面積の変化が遠方界強度に及ぼす影響についても、実験結果と精度良く一致することが確認された。一連の解析手法の妥当性が確認され、本手法を、海上に現用のLOCを設置する場合の最適条件を検討するシミュレーションツールとして確立できた。特に海面高の空間的、時間的変動いよる遠方界変動(フェージング)がDDM特性に与える影響を把握することが可能となり、具体的な事例について設置パラメータの検討を継続している。

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公開日: 2021-01-27  

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