UHF帯RFIDでは、リーダライタから5m程度離れた位置にあるRFタグの識別子やセンサ情報などを非接触かつ、電池不要で読み取ることができる。ところが実用環境では電波の反射によって定在波が発生し、想定した読取り外のRFタグが読めることがある。従来は、電波出力やアンテナ方向の調整、電波遮蔽物の設置などで、試行錯誤により、こうした想定外RFタグの読取りを抑圧していた。本研究は、十分に強い電波で読取り範囲外のRFタグも含めて読み取った後に、RFタグからの無線信号の特徴を用いて、情報処理で読取り範囲外のRFタグを除外する。これにより、従来必要であった事前調整や物理的遮蔽などを不要とする。
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