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2018 年度 研究成果報告書

疾患胚モデルの生理機能マルチセンシングと成長診断システムの臨床応用

研究課題

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研究課題/領域番号 16K06397
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 計測工学
研究機関函館工業高等専門学校

研究代表者

森谷 健二  函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 教授 (90342435)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード胎児疾患モデル / 生体信号計測 / 生体信号処理 / ニワトリ胚
研究成果の概要

ニワトリ胚を母胎の影響を受けない胎児モデルとして用い,胎児成長時の疾患に特有な生理機能変動を調査した.胎児期によく起きる低酸素状態において正常成長胚で見られない胎動が起きる可能性が示された.この現象を詳細に調べるためには簡潔性で任意低酸素濃度での孵卵環境が必要であり,これを開発した.
このシステムを用いて低酸素環境における胎動計測を行った.低酸素症により成長が遅れ始める時期(孵卵約110時間,平均値)と本来起こるはずの胎動の減少時期が一致した事から,少なくとも胎動頻度の比較により110時間の段階で異常を診断できる可能性が示された.
今後は例数を重ねて【異常】の診断の精度を向上する必要がある.

自由記述の分野

計測工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

DNA解析による様々な疾患に関する研究が進められ,予め疾患予防,疾患対策が出来るようになってきた.しかし,疾患は遺伝的に起こるばかりではなく,大部分の場合は環境に依存している.本研究は胎児の成長における遺伝的ではない疾患特有の現象を明らかにし,治療が可能な初期の段階でそれを診断する事を最終目的としてニワトリ胚をモデルとして行った.母胎の影響を受けない胎児のみの疾患状況を明らかにし,後に哺乳動物,人への応用を目指す.胎児期の健康をモニタリングする事は社会的・学術的にも改めて言うまでもなく重要な意義がある.

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公開日: 2020-03-30  

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