研究課題
1. バイスタティック・レーダ散乱計のテスト:レーダ散乱計の基礎部分となるモノスタティクレーダ散乱計を改修し,2つの広帯域アンテナ(昨年度製作したVivaldiタイプ)を対称に直線移動させながら,ベクトルネットワークアナライザと連携してレーダ A スコープデータ取得を行うための装置を完成させた.2.レーダ散乱計の性能確認:合成開口処理による水平分解能向上性能を確認するため,複数のコーナリフレクタを用いたイメージング実験を実施した.合成開口処理を行ったレーダ B スコープデータを評価した結果,窓関数を用いたパルス圧縮と逆フレネル変換を用いたアジマス圧縮処理により,目標としている空間分解能が達成されていることを確認できた.3. 実験試料(誘電体板)の誘電率をプローブ法で測定する準備が完了した.
3: やや遅れている
レーダ散乱計のバイスタティック化が遅れたためコーナリフレクタを用いたレーダ散乱計の偏波校正が未完了である.また,内部損失が大きい誘電体は高価であることから,校正後の本研究の実験に使う被測定媒体の準備が遅れたため,本研究で実施するリモートCMP測定が開始出来ていない.
今年度は最終年度であるので,コーナリフレクタを用いたレーダ散乱計の偏波校正を早期に完了させ,既に調達済みの誘電体板や人口鉱物等を用いてリモートCMP法の検証のためのデータ取得を開始する予定である.
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