フィードバック制御系において、センサ・アクチュエータの故障は、フィードバックループに直接影響を与えるため、制御系に致命的な障害を招く。ところが、既存の故障検知法では検知が難しい故障が存在する。自己修復制御は、不安定な検知フィルタをループ上に配置することで、これまで検知が困難とされてきた故障を正確かつ早期に検出し、安定性を常に維持することができる。本研究により、この制御の一般化と知能化が図られたことで、適用範囲が格段に拡大され、制御系に生じる未知の変化に対応できる新たな機能が備わった。安全性・信頼性に対する社会的要求に応えうる、次世代の制御法の一つになりうると期待される。
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