本研究では,異なる2種の繊維を用いた高強度コンクリートを対象としてリング拘束供試体加熱試験を実施し,材齢や繊維の混入の有無による影響を検討した。すなわち,繊維はポリプロピレン繊維(以下,PP)とジュート繊維(以下,Jute)繊維を用い,材齢は2ヶ月と14ヶ月とした。加熱曲線はRABT30とし,計測項目は拘束応力および水蒸気圧とした。その結果,繊維無混入のケースでは材齢2ヵ月と比較して14ヶ月は爆裂深さが小さくなった。PP繊維を混入したケースでは14ヶ月で爆裂を生じなかった。Jute繊維を混入したケースでは材齢2ヵ月と14ヶ月ともに爆裂は生じなかった。
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