本研究では,鋼桁端部を高強度・高耐久性を有するFRP桁に置換した鋼FRP混合桁の開発を目的に,鋼とFRPの接合方法や混合桁としたときのスパン割の検討,また,その終局強度を含めた力学的挙動の検討を行った. 接合には接着接合より信頼性の高い高力ボルト摩擦接合を使用し,FRP材料や表面処理方法の検討を行った.これによりFRP側を適切な粗さとすれば,鋼とFRPとの間には0.45以上のすべり係数が得られることが分かった.次にFRPと鋼のスパン割に関しては,解析的な検討を行い,経済的な観点も取り入れて最適スパンを見出した.最後に高力ボルト摩擦接合された鋼FRP混合桁の載荷実験を行いその力学的挙動を解明した.
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