研究課題/領域番号 |
16K06470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
松田 一俊 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (20609466)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | プラズマアクチュエータ / 橋梁 / 渦励振 / 制振対策 / 風洞実験 / 気流制御 / 固有振動数 |
研究成果の概要 |
本研究は,従来の風による橋梁振動の制振方法とは異なるプラズマアクチュエータ(PA)を用いた制振手法を提案することを目的とした.具体的には風速10m/sにおいて制振効果を有するPAの機構を開発することである.風速3m/sの低風速では,制振効果を確認できたものの,風速10m/sでは,十分な制振効果が得られなかった.この理由として,従来の研究は,鉄道車両のパンタグラフ等風によって振動しない構造物が対象であるのに対し,本研究では振動する橋桁が研究対象であることの違いが考えられる.風速3m/sであれば,制振が可能であったが,風速10m/sの高風速では橋桁周りの気流制御が困難になったためと考えられる.
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自由記述の分野 |
風工学,耐風工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
風速が3m/sと低風速域という限定的な条件であればプラズマアクチュエータを用いた風による橋梁振動の制振対策として有効であることが明らかとなった.さらに高風速においても高い制振効果が得られる仕組みを構築できれば,従来の橋梁の制振対策である構造力学的対策および空気力学的対策に次ぐ制振対策が確立できる.そのためには,風の作用によって振動する橋桁に対しても高い制振効果が得られる仕組み作りが必要である.また,本制振手法に類似したものとして,例えば日本航空宇宙学会や日本機械学会の研究者が研究しているシンセティックジェットを用いた方法が挙げられる.この手法についても今後検討されることが望まれる.
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