研究課題/領域番号 |
16K06473
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
平野 廣和 中央大学, 総合政策学部, 教授 (80256023)
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研究分担者 |
佐藤 尚次 中央大学, 理工学部, 教授 (30162457)
鈴木 森晶 愛知工業大学, 工学部, 教授 (90273276)
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研究協力者 |
井田 剛史
石川 友樹
瀬戸 大輔
因 和樹
小野 泰介
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | バルジング / スロッシング / 制振装置 / 耐震設計 / 貯水槽 / 振動実験 |
研究成果の概要 |
東日本大震災では、矩形貯水槽が破壊される被害が多数発生した。現地調査の結果から貯水槽の下部側板や隅角部で損傷被害が発生している事例が多数あることを確認した。これらは、スロッシング現象ではなく、貯水槽構造体の振動が主体となるバルジング現象に起因すると考えられる。本研究では、十分な減衰効果を有し、かつ施工が簡単で経済的なバルジング現象へ対応する最適な制振装置の開発を行った。スロッシング現象とバルジング現象それぞれに対応した制振装置を組み合わせることで、矩形貯水槽の耐震性の向上を計ることができた。
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自由記述の分野 |
工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災では、病院等の公共施設や集合住宅などの矩形貯水槽が破壊される被害が多数発生し、市民生活に甚大な影響を及ぼした。これを受け、スロッシング現象に対応した制振装置「8字型浮体式制振装置」と本研究で開発したバルジング現象用の制振装置を組み合わせることで、既存の貯水槽の耐震性を向上させることが可能となった。近い将来発生する巨大地震や直下型地震等に備えることになり、災害時の「命の水」を守ることができるようになった。
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