近年,車輌事故に伴う火災,不審火ならびに放火などを原因とする橋梁火災が,国内外で発生している.そこで,種々の検討を通して,大都市圏内をはじめとする日本を支える交通ネットワーク網に大きな影響を及ぼす次なる災害リスク(橋梁火災)に対して,従来 の外観変状からの評価ではなく,数値的根拠を持って通行可否を判定することができる性能評価法を構築することを目的とする. 結果の1つとして,鋼・コンクリート合成桁を対象に行った加熱前後の静的載荷試験より,340℃以下の熱履歴であれば,熱影響による剛性低下は生じず,680℃程度の熱履歴の場合は,コンクリート床版のひび割れに起因する剛性低下が生じることがわかった.
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