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2019 年度 研究成果報告書

水循環-農業活動の動的結合モデル高度化による農家経験知と温暖化科学知の定量的評価

研究課題

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研究課題/領域番号 16K06503
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 水工学
研究機関岡山大学 (2017-2019)
東京大学 (2016)

研究代表者

辻本 久美子  岡山大学, 環境生命科学研究科, 助教 (80557702)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード水稲作付日 / 気候変動影響評価 / 食料生産量 / 水循環モデル / MODIS / GSMaP / AMSR2 / CMIP5
研究成果の概要

地表に降った雨水が土の中に浸透し,蒸発しながら土の中を流れ,川に流れ出すプロセスを解く数値モデルを改良して,農地の乾湿状態を従来よりも正確に求めることができ,それに応じてイネの生育をシミュレーションできるような数値モデルを開発(改良)した.改良した数値モデルを利用して,将来気候の下で予測される降水量,土壌水分量,灌漑需給量,水稲生産量を計算し,複数の予測値の中から見出される最も確からしい情報と,その誤差範囲,誤差を生み出している要因を明らかにした.同時に,過去の自然環境の年々変動に対して農家の人々がどのように経験的に適応してきたのか解析し,気候変動下でのその効果と限界について考察した.

自由記述の分野

水工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

温暖化によって気温や雨の降り方が変化しつつあることが指摘されているが,変化の程度は地域や季節によって異なり,世界各機関から公開されている将来気候の予測値には幅や差異がある.そのため,多くの情報の中から最も確からしい情報を得るとともに,その情報の確からしさの程度も把握した上で,各地域固有の適応策を講じる必要がある.一方,農業活動においては,経験的に培われた自然環境変動への適応戦略が潜在しているとみられ,科学知と経験知の双方を補完的に利用することが,気候変動適応の上で重要と考えられる.本研究は,これら科学知と経験知を定量的に評価するツールを開発し,適応策検討に際し重要な課題を抽出・提示した.

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公開日: 2021-02-19  

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