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2018 年度 実績報告書

時間変動係数と観測交通量に基づく時間帯別OD交通量の逆推定モデルの実用化研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K06534
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

藤田 素弘  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90229013)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード時間変動係数 / 観測リンク交通量 / OD交通量推定 / 時間帯別均衡配分
研究実績の概要

最終年度では、次のような研究成果が得られた。まず、観測リンク数の変化が時間変動係数逆推定手法の精度に与える影響分析を行った。観測リンク数395個所の25変数モデルを基本モデルをとして、観測リンク数を無作為に40個所づつ減少させていきRMS誤差の変化をみた。結果、車種や経路ごとに異なる傾向があったが基本モデルから160箇所までの減少であれば精度が維持されて,時間変動パターンにも大きな変化はなかった.しかしそれ以上観測リンク数を減少させると精度の悪化や収束不良となることが分かった。次に、24時間全体で20時間程度かかっている計算時間の効率化について検討した。本モデルにおいて多く時間がかかって時間帯別均衡配分モデルの計算において、並列計算を考慮することで、1時間当たり1/4程度に計算時間を抑えることができることがわかり、これを24時間で適用すれば大きな時間短縮につながることが分かった。最後に研究を進める過程で新たに課題として出てきた、少ないODペアで生じている過剰な時間変動パターンの制御理論の検討を行った。ゾーニングの数を増やしていくと、OD交通量の少ないペアで過剰ともいえるジグザグの時間変動パターンが出力されることがわかったが、これを抑制する目的関数を新たに付け加えて分析した結果、時間変動パターンの過剰変動を抑えることができることが分かった。しかし一方であまり抑えしすぎると本来の時間変動パターンの特性を壊してしまうことから時間変動パターンをどのように推計すれば実際的に適合性が高いかなどが今後の研究課題として挙げられた。
研究機関全体を通して、上記のものも含めて、地域別方向別のゾーニングで区分けして、さらに都市圏域外からのOD交通量も含めて全体として時間帯別OD交通量を精度よく推定できる時間変動係数逆推定モデルの実用化を進めることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] HOURLY ORIGIN-DESTINATION DEMAND ESTIMATION USING TIME COEFFICIENTS FROM TRAFFIC COUNTS BASED ON SEMI-DYNAMIC TRAFFIC ASSIGNMENT2018

    • 著者名/発表者名
      Motohiro Fujita a and Shinji Yamada
    • 雑誌名

      Proceedinds of the 7th International Symposium on Dynamic Traffic Assignment

      巻: 7 ページ: 114-117

  • [学会発表] 観測リンク数の変化が時間変動係数逆推定手法の精度に与える影響分析2019

    • 著者名/発表者名
      瀬川貴史,藤田素弘
    • 学会等名
      土木学会中部支部研究発表会
  • [学会発表] 変動抑制を考慮した時間変動係数に基づく時間帯別OD交通量の逆推定手法2018

    • 著者名/発表者名
      山上恭平,藤田素弘,市村康平
    • 学会等名
      土木学会土木計画学研究発表会

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公開日: 2019-12-27  

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