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2017 年度 実施状況報告書

プロジェクタを利用した図面の直接投影による橋梁の変位計測技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K06547
研究機関愛知工業大学

研究代表者

山本 義幸  愛知工業大学, 工学部, 准教授 (10580508)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード地理空間情報 / 投影 / 構造物 / 橋梁 / GNSS / プロジェクタ
研究実績の概要

本研究は,図面情報を現地で直接投影して橋梁の変位計測を行える技術開発を目的としている.最終的には,投影条件(プロジェクタの解像度,投影距離)に対する投影精度(水平方向・鉛直方向の位置ずれ)をmm単位で明らかにする.
本研究の核は,図面情報を現地で同じ位置に投影させるための,再帰的な位置計算アルゴリズムの構築である.今回作成したアルゴリズムの実装結果では,シンプルな形状のモデルはスムースに投影できたが,複雑な形状のモデルでは,エラーが発生した.エラーの解決策として,データ構造の見直しを進めている.いわゆるLOD(Level of Details)やヒエラルキー(階層構造)のような考え方(構造)である.これらの考え方を導入した位置計算アルゴリズムを再構築している.
先行研究で示されているプロダクトモデルやフォーマットを参考に,データ構造を構築し,実装を進めている.実装途中であるが,先行研究で示されているプロダクトモデルやフォーマットは,論理的なモデル構造を前提に作成されているが,これらは,必ずしも可視化を前提として作られてはいないため,そのままでは適用できない.また,精密に投影するためには,多様体の概念を導入する必要性が明らかになってきた.既往の図面では,平面に投影された寸法となっているものが多く存在する.実空間では,重力方向を基準に施工されているがことが多いため,大規模になれば,地球の曲率を考慮しなければならない.これらを考慮して,実空間に則した投影を行うために,多様体の概念を組み込むことで解決できるかについての検討が必要で,今後の課題として取り組む.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

再帰的位置計算アルゴリズムの実装結果で,複雑な形状のモデルにおいて,エラーが発生している.この再帰的位置計算アルゴリズムは,本研究の核となるものである.先行研究を参考に,データ構造の再検討を進めているが,既往のプロダクトモデルやフォーマットは可視化を念頭に作成されていないため,最適化が必要で,未だエラーが解決されていないためである.

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては,再帰的な位置計算アルゴリズムの実装におけるエラーをデータ構造の再検討によって解決する.また,精密な投影を実現するために,多様体の概念を導入した投影手法を確立する.

次年度使用額が生じた理由

アルゴリズムの実装において,技術的・時間的要因で業務委託を行わなければならない可能性が出てきたため,その費用を次年度使用額として残した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] AHM(オーストリア)

    • 国名
      オーストリア
    • 外国機関名
      AHM

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公開日: 2021-12-27  

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