北方圏を対象とした超高性能パッシブ換気住宅の開発に際し,超高性能パッシブ換気住宅の基本性能と居住環境の評価,パッシブ換気・全室暖房用の設計ツールの構築,太陽熱・バイオマス熱利用型に適した建築・設備仕様及びコミュニティ暖房の検討,を主な研究項目とした.具体的には,実証実験では基礎データの収集とともに居住者への温冷感申告チェック,浮遊真菌濃度測定を行い,パッシブ換気特有の空気循環及び全室暖房の特性を解明した.一方,数値シミュレーションでは太陽熱・バイオマス熱利用型に適した超高性能パッシブ換気住宅(群)を多面的に検討し,地域や世帯構成に応じて住宅単体とその集合体それぞれの効果を推定した.
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