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2018 年度 実績報告書

鉛直振動を対象とした評価方法と評価ランクに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K06621
研究機関日本大学

研究代表者

冨田 隆太  日本大学, 理工学部, 教授 (40339255)

研究分担者 井上 勝夫  日本大学, 理工学部, 特任教授 (30102429)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード環境振動 / 振動の生活実感 / 交通振動 / 人の動作 / 振動感覚 / 評価尺度 / 評価ランク
研究実績の概要

本研究の目的は、住宅で発生する鉛直振動を対象に、環境振動の評価基準を提案することである。対象とする振動源としては、住宅で発生する歩行などの日常動作と外部で発生し、伝搬してくる道路交通や鉄道による交通振動源である。
最終年度では、10分程度の短い官能検査だけではなく、振動環境に対する生活実感を明らかにすることを目的に、長期間に渡る振動評価を明らかにすることを試みた。
まず、日常生活における環境振動の実情を把握することを目的として、過去1年間の振動暴露を対象とし、アンケート調査を行った。過去1年間での現住居における振動に対して回答してもらった。アンケート調査の全回答者は994名で、男性が673名、女性が282名、性別不明が39名であった。「過去1年間で、家にいるときに地震以外の振動を感じるか」の質問に対して、全回答者の約40%の人が住宅における実生活の中で振動を知覚しているという結果であった。振動を感じると回答した393名に対し、振動に対する総合評価について回答してもらった結果、「振動がストレスとなり、できる事なら引っ越したい」、「振動を感じ不快に思うが、我慢できる程度」、「振動を感じるが、少し気になる程度」と回答した人を合わせると約58%を占め、振動が日常生活に影響を与えていることがわかった。
さらに、対象者を選定し、対象者が居住する実住宅において実験を行った。実験内容は実住宅での振動測定と居住者のアンケート調査とした。50物件の住宅で72名の居住者を対象に、1日を対象とした振動測定とアンケート調査を実施した。その結果、様々な分析を行い、評価尺度としては、等価振動レベルに、振動知覚秒数又は回数の対数を考慮する評価尺度が気になる度合や不快度合と良い対応を示すことがわかった。さらに、それぞれの評価尺度に対して、振動の気になる度合に対する基準を提案することができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 住宅の周辺条件を考慮した環境振動評価に関するアンケート結果の分析2018

    • 著者名/発表者名
      坪井恒太郎,井上勝夫,冨田隆太
    • 学会等名
      日本音響学会騒音振動研究会
  • [学会発表] Examination of vibration evaluation scale considering duration on vibration sense for floor in buildings2018

    • 著者名/発表者名
      Ryuta Tomita, Katsuo Inoue
    • 学会等名
      inter-noise 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] 分析時の時定数を考慮した振動評価量の換算方法の実験的検討2018

    • 著者名/発表者名
      松田貫,冨田隆太
    • 学会等名
      日本建築学会大会
  • [学会発表] 実住宅における居住者の1日当りの振動評価と振動物理量に関する基礎的検討 日常生活における人の振動評価基準に関する検討:その12018

    • 著者名/発表者名
      後藤佑太,井上勝夫,冨田隆太
    • 学会等名
      日本建築学会大会
  • [学会発表] 1日を対象とした実住宅の振動物理量と居住者の振動評価に関する検討2018

    • 著者名/発表者名
      冨田隆太,井上勝夫,後藤佑太
    • 学会等名
      日本音響学会秋季研究発表会
  • [学会発表] 1 日を対象とした実住宅の振動応答物理量と居住者の振動感覚評価に関する検討2018

    • 著者名/発表者名
      後藤佑太,井上勝夫,冨田隆太
    • 学会等名
      日本音響学会騒音振動研究会

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公開日: 2019-12-27  

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