研究課題/領域番号 |
16K06665
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
仲 綾子 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (70747609)
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研究分担者 |
谷口 新 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 客員研究員 (40445185)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 授乳 / おむつ替え / 建築計画指針 / ベビー休憩室 / 商業施設 / 公共施設 / 医療施設 |
研究実績の概要 |
本研究は、公共、商業、医療施設における授乳およびおむつ替えを行う環境(以下、ベビー休憩室等と呼ぶ)の建築計画指針を提示することを目的とし、その結果を学術論文として発表するとともに、講演会やシンポジウムなどにて一般市民にもわかりやすく伝えることで、広く社会に貢献することを目指すものである。このような目的のもと、最終年度である今年度は以下の研究を行った。 ①これまでに実施してきた海外調査の結果をまとめ、日本建築学会大会にて、シンガポール、ストックホルム(スウェーデン)、カルガリー(カナダ)、東京近郊(日本)の事例を比較検討し、日本におけるベビー休憩室デザインの位置づけを明らかにした研究を発表した。海外調査は引き続き実施を重ねており本年度はイタリアにて行った。今後継続的に展開し、さらに分析を進める予定である。 ②日本における授乳環境の変遷について、ローマで開催されたInternational Association People-Environment (IAPS)にて学会発表を行い、マダガスカル、アルバニア、サウジアラビアの研究者らと意見交換を行った。 ③本研究課題の集大成として、授乳・おむつ替え環境の歴史的変遷や法整備等を整理したうえで、これまでに積み重ねてきた研究の成果をまとめ、今後の授乳・おむつ替え環境のデザインについて展望する論文を投稿し、2019年5月号の「子ども学」に掲載予定である。 上記の学術発表に加え、以下の講演会やシンポジウムなどの機会を捉え、広く一般市民を対象に授乳環境に関して研究内容を紹介し、意見交換を行うように努めた。①招待講演:第57回日本生体医工学会大会「育児工学と福祉-公共における授乳環境デザイン」、②工学院大学建築学特別講義「見えないものを見えるようにする建築計画研究」、③第70回横浜市建築セミナー「こどもとおとなの空間デザイン~授乳室から公園まで~」
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