研究課題/領域番号 |
16K06675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
加嶋 章博 摂南大学, 理工学部, 教授 (80390144)
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研究協力者 |
ゲラ J. L. サインス
グアルディア マヌエル
サインス ヴィクトリアーノ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 初期近代スペイン / スペイン植民都市 / 都市計画の概念成立 / プラサ・マヨール / 都市空間の多様性 / インディアス法 / 都市計画技術史 / 施設配置計画 |
研究成果の概要 |
ヨーロッパ初期近代におけるニュータウン計画を代表するスペイン植民地時代の都市図や行政文書等を対象としたこれまでのプロジェクトから範囲をひろげて史料の抽出を行い、「都市計画」の概念が未成立の時代における都市計画手法を分析した。都市核、ゾーニング、施設配置計画といった近代都市計画の視点から初期近代における都市計画技術を考察し、生活空間としての都市計画の狙いについて新たな知見を得た。審査付き論文として3編をまとめた。また2016年度スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会大会では基調講演としてスペイン植民地の都市計画史についての既往研究の成果と課題、本研究の意義について発表する機会を得た。
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自由記述の分野 |
都市計画史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代以降にみられる「都市計画」という概念がまだ成立していなかった近代初期スペインにおいて、軍事的合理性に基づいた基準だけでなく、様々な意図をもとにした計画手法が考案されていたことが一次史料の分析から明らかになった。地理的条件とともに幾何学的合理性を重視すること、都市拡張を前提にした計画性、均質的に計画した都市空間に施設を分散配置することで性格の異なる界隈を創出する考え方が浮き彫りになった。前近代におけるスペインひいてはヨーロッパの都市計画史に新たな視点を持ち込むことができ、関連して検証していくべき課題が導かれた。
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