本研究の目的は,連続繊維強化熱可塑性樹脂複合材料におけるIn-situ界面評価手法の検討・確立と、これらを用いた界面の最適設計である。In-situ界面評価手法に関して、機械的側面と化学的側面から同時に評価する手法を構築した。具体的には、微視的損傷発生・進展挙動のその場観察、ナノインデンテーションを用いた界面相の弾性率分布、および、ナノサーマル顕微鏡を用いた界面相の熱物性分布の結果から総合的に評価する手法を構築した。様々な材料系において、成形条件が異なる炭素繊維強化熱可塑性樹脂複合材料に対して評価手法を適用し、成形条件がIn-situ界面特性に及ぼす影響を評価可能であることを確認した。
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