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2018 年度 実績報告書

結合相制御による高温高強度TiCN系サーメットの創製と摩擦攪拌接合ツールへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 16K06763
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

細川 裕之  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究チーム長 (80357946)

研究分担者 下島 康嗣  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (50262887)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード硬質材料 / 摩擦攪拌接合
研究実績の概要

TiCN粉末、フェロアルミニウム粉末、およびFe粉末を所定比に秤量し、転動型ボールミルにて湿式混合を行った粉末を、パルス通電焼結装置により焼結を行った材料を摩擦攪拌接合用ツールとして採用した。
ツールは形彫り型放電加工機にて直径6mm、長さ15mm、プローブ径1mm、プローブ高さ0.8mmの形状に加工し、摩擦攪拌接合実験を行った。ワークにはS45Cを使用した。摩擦撹拌接合後ツールの形状測定・観察、ならびにワークの継手強度評価を行い、適用の可能性を検討した。TiCN-FeAlツールに供した焼結体の硬度、抗折力はそれぞれ1180Hv、1900MPaであり、比較ツールは、硬度1700HV、抗折力2450MPa以上の超硬合金を同じ形状に成形加工したものを用いた。
FSWツールでは、ショルダー部付近において、最も高温となるため、比較ツールではショルダー部直下の大気に暴露されている部分において酸化が発生した。また、3次元プロフィルを計測したところ、直径が160ミクロン増大しており、ショルダー部において若干変形したことがわかった。他方、TiCN-FeAlツールでは加工後も目立った変化は無く、また付着等もほとんど確認されなかった。3次元プロファイル測定においても、使用前後において、有意な差は無く、ツールに損傷が無いことが確認された。以上の結果からTiCN-FeAlツールは、鉄鋼系材料の摩擦攪拌接合用ツール材として有望であることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Preparation for WC-Ni3Al Hard Metal by Vacuum Sintering2019

    • 著者名/発表者名
      K. Katou, K. Shimojima and H. Hosokawa
    • 雑誌名

      MATERIALS TRANSACTIONS

      巻: 60 ページ: 471-475

    • DOI

      10.2497/jjspm.64.615

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] TiCN-FeAlツールを用いた鉄系材料の摩擦攪拌接合とその適用性の評価2018

    • 著者名/発表者名
      下島 康嗣、古嶋 亮一、加藤 清隆、細川 裕之
    • 学会等名
      粉体粉末冶金協会

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公開日: 2019-12-27  

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