金属積層造形によって作製したTi-6Al-4V製インプラントモデルをラット大腿骨骨髄腔に長手方向に埋植し,インプラントモデルの表面性状が当該モデル周囲の骨生成に及ぼす影響を調査した.骨幹部において,比較的早期である2週間育成後の状態ではインプラントモデル周囲の骨誘導が活発であり毒性は見受けられず,積層造形によって創生された表面凹凸は生体内で受け入れられた.また異なる表面凹凸を有する造形上面,造形側面および研磨面のいずれにおいても髄腔側では活発な骨誘導が確認された.さらに,皮質骨内部においては,特に研磨面において強い骨伝導が確認された.一方,造形側面においては凹部において骨結合が見受けられた.
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