貴金属触媒の高機能化手法の一つとして安価な遷移金属との複合化による特性向上を目指した。Pt-FeOx共担持触媒(Pt-FeOx/TiO2)がPt担持触媒(Pt/TiO2)に比べて高いCO酸化活性を示すことを見出した。Pt-FeOx/TiO2の触媒特性は前処理条件や反応履歴に大きく依存していることから、FeOxの構造変化が触媒特性に影響を及ぼすことがわかった。Pt/FeOx触媒を調製し、FeOx担体構造と触媒特性の変化を追跡した結果、200℃での水素還元とCO酸化反応により担体構造がα-Fe2O3から反応性の高い格子酸素を有するγ-Fe2O3に変化しCO酸化活性が向上することが明らかとなった。
|