コルジセピンは冬虫夏草の有効成分として古くから漢方薬として注目されてきた。しかし、生産技術が確立していないために価格が高く、新たな医薬品原料として期待されながらも、実用化に向けた評価が進んでいなかった。本研究は、高齢社会に突入した日本において需要が高まる機能性食品の開発の一助となるものである。 現在、多くの有用物質が組換菌によって生産されているが、コルジセピンなどの代謝経路が確定していない物質については、野生株の変異による高性能化と特殊な培養方法の適用意外に実用的な生産手段がない。本研究は、キノコなどのように培養条件によって代謝産物が大きく変化する微生物の新たな培養法を提供するものである。
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