日本経済を支える海上輸送のエネルギー効率を向上させること,また荒天時の船舶の安全性を向上させることを目的とし,船舶の空力特性の研究に取り組んでいる。その研究のための風洞実験や数値流体シミュレーションにおいて必要となる,運用中の船舶の上部構造物の精密な3次元形状データを,小型無人航空機(ドローン)の援用および3次元再構成技術の応用によって,低コストかつ短期間で制作する手法を構築した。富山高専の運用している練習船「若潮丸」を,さまざまな視点から撮影した画像データをコンピュータで解析することによって,甲板上の機器や上部構造物の立体形状をコンピュータ内に再現することに成功した。
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