防汚物質等の人為的に使用される化学物質について、環境中での分布や分解等の化学的挙動を把握し、化学物質の生物等への影響を評価する必要がある。そこで本研究では、船底防汚塗料起源と考えられる海水中の銅に着目した。海水中の銅状態を把握するために、生物影響に関連する銅化合物と溶解している全銅濃度の分析方法を開発した。さらに計算で化学状態を把握するプログラムで、海水中での銅化合物の状態について計算を行い、分析結果と比較を行った。このように、環境中に排出された化学物質を評価するための分析法の開発や化学物質の状態を計算する方法の検証を行った。
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