短寿命不安定原子核の励起準位のスピンおよびパリティを実験的に決定するために,γ線直線偏光度測定に着目し,高感度な測定系の開発を行い,実際に不安定核に適用した.研究の前半では,もっとも高感度な測定を実現する検出器選択および配置の検討した.基礎実験の結果,相対効率が60%のゲルマニウム検出器およびクローバー測定器を線源から距離10cmの位置に設置するときに最高の感度が得られることを明らかにした.その後,測定系を京都大学研究用原子炉のオンライン同位体分離装置に持ち込み,そこで生成させたLa-146(半減期6秒)から放出されるγ線を計測し,直線偏光を特徴づける非対称性が観測されることを確認した.
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