研究課題/領域番号 |
16K07032
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高田 則雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (50415212)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | fMRI / Allen / マウス / MRI / BOLD / 標準脳 / 解剖学的階層性 |
研究実績の概要 |
ヒト脳の磁気共鳴画像法(MRI)では脳座標へ脳領域名が対応した標準脳が存在する。しかしマウス脳には実用的なものが存在しない。近年アレン脳科学研究所が、マウス脳切片を3次元再構成した標準脳を公開した。脳座標に総数860の領域名が対応する。そこで本研究では「Allen標準脳」をMRI解析で利用可能にする。 初年度は「Allen標準脳」と「MRI脳構造画像」との画像位置合わせに取り組んだ。本年度は位置合わせの良否を定量化可能とした。またAllen脳科学研究所を訪問し、Allen標準脳を作成している研究員と直接議論して、今後の課題や活用法を検討した。現在は脳領域の区分け総数を解剖学的階層性を保ちつつ低下させるだけでなく、さらに詳細に分割可能にした。以上によって、MRI研究におけるマウス脳地図の標準化に取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
MRI用標準脳の作成において、脳領域の融合だけでなく分割にも着手しているため。またAllen Brain Atlasを作成し、保守しているAllenの研究員と直接議論して問題点を明確化できたため。
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今後の研究の推進方策 |
マウスMRI解析の標準脳地図を実現する本プログラムを公開できるように論文化を推進する。
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