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2016 年度 実施状況報告書

新規シグナル蓄積型マイトファジープローブ発現マウスでパーキンソン病発症機構に迫る

研究課題

研究課題/領域番号 16K07046
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

片山 博幸  国立研究開発法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 研究員 (00415126)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードオートファジー / マイトファジー / 蛍光タンパク質プローブ / パーキンソン病
研究実績の概要

【in vitro】 作製した新規オートファジー、マイトファジープローブを用い、培養細胞レベルでのオートファジー、マイトファジーを可視化し、解析を行った。また、マウス胎児から取得した神経初代細胞系を用い、様々な試薬でマイトファジーを誘導、観察を行った。これらから得られた結果から、このプローブは、1. 強い蛍光を呈し、様々な観察が容易である。 2. オートファジー前後で蛍光特性が大きく変化し、検出が容易である。 3. このプローブ自体が細胞毒性を持たない。 4. マイトファジープローブは良好なミトコンドリア局在を示し、細胞質由来の偽陽性の結果を生じる可能性が少ない。 5. PFA固定後もその蛍光特性変化は維持されており、(特に個体での)観察が容易。と当初の期待に沿うものであった。
【in vivo】 個体レベルでの観察が可能な誘導型ノックインマウスを作製中である。このマウス作製に用いたES細胞を使用し、誘導系が正確に働くことを確認してある。作製後、全身性にERT2-Creを発現するマウス(B6.Cg-Tg(UBC-Cre_ERT2)Ejb_j、米国ジャクソン研究所より購入)と掛け合わせ、来年度より繁殖、解析を開始予定である。
さらにこのオートファジー、マイトファジープローブを発現するウイルスを作製し、マウス個体に導入、オートファジー、マイトファジーを誘導し、個体レベルでの観察を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ノックインマウスの作製に手間取っており、この分野での進捗が遅れている。
その他の細胞を用いた実験、ウイルスを用いた実験はほぼ予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

本研究のプローブは良好に働いており、このままデータを取り続けて論文化を目指す。
また、ノックインマウスの検定後は、様々な研究室と共同研究を進めるべく学会等でこのプローブの周知を図る予定である。

次年度使用額が生じた理由

この金額で購入できる物品がなく、あまりが出てしまいました

次年度使用額の使用計画

少額なので速やかに使い切ります

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公開日: 2018-01-16  

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