中枢神経系の興奮性シナプスを包囲するアストロサイトの突起先端部分には、脳特異的なSLC4A4遺伝子のsplice variant、NBCe1/Cが発現している。本研究では、この特徴的な局在の制御機構を明らかにし、神経伝達および高次脳機能に及ぼす影響を解析すべく、NBCe1/C分子に結合する分子をスクリーニングしたところ、カルシニューリンが結合することを見出した。また、このカルシニューリンのCa2+/CaM phosphatase 活性が、NBCe1/Cの細胞膜移行を調節していることを明らかにした。
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