本研究では、オリゴデンドロサイト特異的かつ慢性ストレス特異的なリン酸化シグナルに対する制御因子としてのアルギニンメチル化の新規役割を解明し、オリゴデンドロサイト機能維持によるうつ病性疾患や不安障害の治療・予防への応用に展開するための研究基盤を確立することを目的とした。 本研究課題では、慢性ストレス暴露におけるPRMTファミリーのひとつと想定されるアルギニンメチル化の低下とPI3Kシグナルの活性化が生じている可能性を見出すと共に、RNA結合タンパク質のひとつがメチル化制御されている可能性を見出した。更に、Na-K ATPase活性が慢性ストレス負荷時に有意に低下することも見出すことが出来た。
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